2016年6月11日土曜日

*地元丹波の食材:牛乳 丹波乳業*

ヒヨリブロートの基本となる食材の一つが、牛乳。
今回は、地元、丹波乳業でお話をうかがってきました。
丹波乳業は、平成26年に設立した、
今まさに、様々なチャレンジに取り組まれている企業です。
ただし、その前身である農業協同組合の歴史は長く、
学校給食をはじめ、丹波の人々にとってはなじみ深い牛乳を作っています。
私なりに感じた、丹波乳業の魅力を。
①顔の見える酪農家さんから牛乳を集めている。
24の酪農家さんから、毎日3台のトラックで牛乳を回収。
丹波とその近郊の酪農家だけなので、名前や顔はもちろん、立地から牛の様子までわかります。
②新鮮である。
毎日、回収にまわるので、その牛乳は新鮮そのもの。
搾乳から4日目にはすべての牛乳が製品化され、消費者のもとにわたります。
③低温殺菌、ノンホモジナイズ牛乳がある。
牛乳の殺菌方法としては、日本の多くの牛乳が120℃で2秒といった超高温で、脂肪球のサイズを均一に加工したもの(ホモと書かれていることが多い)が一般的に飲まれているようです。
ですが、丹波乳業には65℃で30分という低温殺菌牛乳があるのです。こちらは、ノンホモ、つまり脂肪球もそのまま。
(低温殺菌のホモタイプもあるようです。)
たんぱく質が本来の形のまま多く残っていたり、カルシウムの吸収がよかったり、脂肪球がつぶれていないのでゆっくり消化吸収されてお腹がゴロゴロしにくかったりするようです。
が、難しいことはさておき、飲むとおいしい。
すぐに分離してきてしまいますし、賞味期限も短いのですが、丹波乳業さんが、鮮度と製法にこれだけこだわっているのですから、使う側の私もこだわりと緊張感をもって使いたいと思っています。
④社長自ら、酪農を営まれている。
なんと、社長自ら酪農を営まれており、朝の5時から9時は牛の世話をしてから出社されています。
とある朝、私もご一緒させていただきました。
牛の朝食の世話から、寝床の整備、搾乳、子牛への授乳まで、お一人でこなしていらっしゃいました。
牛たちは、自由に休憩したり、餌を食べたり、のびのびと過ごしています。
最初に、私を見たときの牛さんたちは、おや?今日は見慣れないのがいるな??と興味津々。
それはひとなつっこく、鼻でハイタッチをきめてくれたり、後ろから腕をなめて私をびっくりさせたり。
最後には犬のように、首をさすってとおねだりまでしてくれました。
その一部始終を、社長はせっせと作業をこなしながら、我が子を見るような優しい顔で見守ります。
お乳を搾られに来る牛たちも、なんだかうれしそうです。
社長は、仕事をしてくれているのは牛たちなので、私はそれをなるべく気持ちよく過ごしてもらえるようにすることが仕事とおっしゃっていました。
また、子供に安心して飲ませられるものを作りたいと。
触れた牛のおっぱいは、それはあったかくて、命の源を感じました。
この牛乳で、あったかいパンを焼くんだ。
また一つ、気持ちが新たになった瞬間でした。

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