2017年7月2日日曜日

*村本シェフ卒業していきました*

昨日でJohn Bull大好き青年の村本さんがヒヨリブロートを卒業いたしました。
彼の卒業にあたり、たくさんの気づきがあったので、贈る言葉として、ここに残しておこうと思います。
ヒヨリブロートのパンとは直接的に関係のない話ですので、ご興味がありましたら、お付き合いを。
彼は、この夏の終わりころに三ノ宮にオープンするパン屋さんのシェフです。ヒヨリブロートもほんの少しだけ、アドバイザーとして参加させてもらっています。
最初に彼とパンを作ったときに感じたのは、あ、この人、本当にパンを作るのが好きなんだなぁってこと。生地の扱いも丁寧だし、短い時間の中で、吸収しようとしていることがひしひしと伝わってきました。
なので、彼が来てからは、とにかくほったらかすことにしました。
この一カ月を通して、あまり私からレシピを渡してこれをやるように、といったことは、ほぼなかったんじゃないかな。
その新しいお店のレシピを私が全部考えて、これやって、というのは簡単です。彼はそのぐらいの腕を持っています。
でも、23歳の彼と話していて感じたのは、彼のパンを食べてみたいなぁということ。まだ、彼の中には、自分のパンの姿がはっきりしていないです。パン生地との向き合い方も、まだまだ粗削り。得意技もまだ決まってない。
彼をシェフにする。
自分の中での目標設定はそこに決まりました。
・自分でレシピを書く
・自分で自分をコントロールする
・今の自分に妥協しない、手を抜かない
・一緒に働く人との信頼関係を築く
・これまでの人間関係をもう一度見直して、財産に気が付く
・お客さんを自分で作る
・できない自分も認める
・素直に感謝する
・尊敬の気持ちを忘れない
これは大概が、自分自身にまだまだだなぁと思うことなのですが、、、。
村本さんは、きっとそんな私の気持ちを汲んでくれたのでしょう。
日に日に変化していきました。
最初はパンの扱い方も、掃除の仕方も、人との接し方も、ちょっと他人事だったのが、最後は全てを自分のこととしてやってくれていました。
作りたいパンの方向性も、「軽めで口どけがよくて、あっさり」の生地に「ちょっとパンチの聞いた具材」がお好みの模様。得意技(村本シェフといえば〇〇)は、まだ決まっていないけれど、開業までには決めてくると思います。
ほとんど指示を出さず、時々、こうしてみなよーというくらいで、普段は笑い話ばっかりしていたけれど、自分で感じてくれてありがとう。そして、いいパンの仲間になってくれて、心からありがとう。
お店の名前や、オープン時期が決まりましたら、また改めてご案内いたします。
村本優馬シェフのこれからにこうご期待ください。
ふん。帰っちゃって、寂しくって、書いたわけじゃねーーーし。
うっかり、二人分のコーヒー豆挽いちゃって、泣いてなんかいねーーーーし。

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