2017年8月22日火曜日

*旅の話 ようび ツギテプロジェクト*

8月の旅の期間は、クグロフと向き合っているうちに過ぎてしまったので、ちょっとぎゅぎゅぎゅっと予定を詰めて、岡山県西粟倉村の木工工房「ようび」のツギテプロジェクトに丹波の仲間たちと参加してきました。
西粟倉といえば、年に3回ぐらい定期開催している「パンと、ワインと、野山のめぐみ」の開催地、フレル食堂のある場所です。しょっちゅう行っているせいか、帰るような感覚。
ようびの代表ご夫妻、大島さんとも「パンと、ワインと、野山のめぐみ」にお越しいただいたところからのご縁でした。
丹波の相棒、cafe ma-noの北さんに、「久美さんは、今回何でいくんでしたっけ?」と聞かれて、誘ってもらったからだけど、、、はて、と自分の心に問いかけてみました。
ツギテプロジェクトは、2016年の1月に全焼したようびの工房を新たに作るというもので、岡山の間伐材を中心に木を組んで(接手ツギテ)、山の保全をはかり次世代につないでいく継手(ツギテ)としての役割を担っていくという意志が込められています。
それをワークショップという形で、一般の参加者を広く募り、速さや正確さよりも、皆でツギテになっていくというプロセスも大事に進めていました。
私も、寄付してもらったという踏み板を磨く作業や、棚板をのこぎりで切り出す作業をやらせてもらいました。
いつもは食べたらなくなってしまうパンを一人で作っているのに対し、形になって残るものをみんなで作るということは、またなんと新しい喜びに満ちていたことか!
朝は知らない人同士だったはずが、数時間のうちに、仲間になってしまいます。
すがすがしい労働は、パン作りにも通ずるところがあり、もっとうまく、効率的にするには どうするべきかと職人根性がわいてきたり。終始楽しい時間になりました。
そして、皆で集まっての終礼の時、わかりました。
私は、大島夫妻に興味があったのだ。
初めてお客さんとして来てくださったときに、自分たちの工房が全焼してしまった話を聞きました。でも、奥さんの奈緒子さんは、いつだって心から楽しそうに、イキイキと私の目に映りました。大島社長は、まるでいたずら好きの図工少年のようで。
ものすごい悲しみとご苦労があったことを感じさせないお二人。お二人をもっと近くで見て感じたかったのです。
しなやか。
どんなに強い風が吹いても、柔軟で、折れることがない。
ようびの社員やスタッフの皆さんもとにかく楽しそうで、仕事は楽しんでいいのだと再認識しました。
新しい工房は5月オープン予定だそうです。
また、丹波のみんなと見に行かなければ。
しなやかさ、自分にあるだろうか。
パン作りと自分自身にゆっくり沁み込ませたいと思います。
追伸 筋肉痛はその日中にきました。セーーーーーフ。

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