2016年12月26日月曜日

*黄金の焼き色*

cuit d'or 黄金色に火入れすること
これはオーボンビュータンの河田さんが本の中で書いている言葉で、オーブンを担当するときはいつもこの言葉を胸に置いていた。
久しぶりに食べたシニフィアンシニフィエのパンオヴァンはナッツのの芯まで程よく火が入った、まさにcuit d'or。この一枚で心まで満足する。
オーボンビュータンの焼き菓子は大概黒く焼き込まれていて、きちんと素材が1つになっている。そうとう黒いのに苦くない。旨いのだ。
菓子の巨匠とパンの巨匠。
一枚のパンで2人の背中を思い知った気がした。
さて、私はどこまでできている。黄金色の一瞬を掴みに、明日もまたオーブンの前に立つ。

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