2016年12月26日月曜日

*パネトーネの包装の話*

そろそろ、自慢してもいい頃でしょうか。
きっと、お届けしたパネトーネ、みなさん箱を開けた後と思いますので、思いっきりさせてください。
今回のパネトーネ、特別包装でお届けさせていただきました。
クリスマスのお菓子たち。他のお店の物は本当にかわいくて、素敵な包装で、でも、正直な話、私あんまり手先が器用じゃなくて、センスもあんまりなくて、どうしようか、、、と思っておりました。かわいいリボンも結べないし、包装紙もきれいに包める自信ないし。
そこへ、短大時代の友人が、ある日、私のイメージと絵を描いて送ってきてくれたのです。
もう、それはそれはうれしくて。
三日月にも満月にもとれる美しい月が輝く夜。
それを見たときに、あ、これを使わせてもらおうと心に決めました。無機質な茶色の段ボールを開けた瞬間に広がるヒヨリブロートの世界観。そんなものが彼女の絵を使わせてもらうと実現できるように思いました。
彼女は絵描きではありません。事務系の会社員。
昔から色のセンスは抜群で、これは私の勝手な見方ですが、彼女は人の持つ色が見えるのだと思います。
今回、何の依頼もしなかったのに、送ってくれた絵は私の心の中そのもののようでした。たぶん、前世は鳥だったと思っているんですが、ピンクの絵は夕焼けに飛び立つ鳥。それは誰かを思うときになる、優しい気持ちのようで、いつまでも見ていたくなります。
ただ、、、印刷が心配だったんです。
印刷でこの雰囲気出せるんだろうか、、、と。
こちらは、隣町篠山の中西文具店さんの全面協力のもとに完成いたしました。このお店には「相談できる男」がいるのです。周りの友人たちに聞いても、彼に相談してできないことのほうが少ないというほど。
今回も、絵を持ち込ませてもらって、どのように使うのかのイメージを相談させてもらったら、この通り。紙質、斤量、色合い、裁断のポイントまで、思い描いた通りでした。
HIYORI BROTは一人でやっているお店なんです。
でも、いろんな人に支えてもらって成り立っているんだということに改めて気が付くことができて、パネトーネの箱詰めをしながら、胸がいっぱいになって、ちょっと目頭が熱くなったのはここだけの話。
これから先、こういうコラボレーションいっぱいやっていきますので、皆様楽しみにしていて下さい。
〈Special Thanks〉
絵:吉田かおり
印刷:なかにし文具店 中西誠

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